かめのて (亀の手) [Index] [Back]

Capitulum mitella

Capitulum mitella

わが国の北海道南西部から、全国の沿岸、さらに東シナ海に面した沿岸部からマレー半島まで分布しています。潮間帯にある岩礁の割れ目や窪みなどに固着し群生します。大きさはふつう3〜4センチで、頭状部は殻板と呼ばれる大小の硬い殻が左右相称に並んでいます。波によって運ばれてくる餌を紫色を帯びた「蔓脚(まんきゃく)」を広げて捕食します。わが国だけではなく、東南アジアなどでも食用になっていて、とくにスペインでよく食べられています。 
ミョウガガイ科カメノテ属の甲殻類で、学名は Capitulum mitella (syn. Pollicipes mitella)。英名は Japanese goose barnacle。 
岩手県宮古市「浄土ヶ浜」にて、2022年04月11日撮影。 

Shu Suehiro
shu@botanic.jp