バターナッツかぼちゃ(バターナッツ南瓜)

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    プロフィール

  ウリ科カボチャ属の蔓性一年草で、学名は Cucurbita moschata cv. Butternut。
  1940年代にアメリカで育成された品種です。グースネック・スクワッシュとハバード・スクワッシュとの交配種だといわれています。系統としては「にほんかぼちゃ」の品種のひとつです。ひょうたん形をした縦長のかぼちゃで、長さは20〜30センチになり、果皮はベージュ色から黄褐色です。また果肉は濃いオレンジ色で、肉質はねっとりとした粘質、甘味があって濃厚な味わいがあります。名前は、果肉がバター風味で、形がナッツ(らっかせい)に似ていることから。
  系統・品種と用途

  最も普及しているとされるのは、アメリカで育成された「ウォルサム・バターナッツ」です。わが国でも「すずなりバタ子さん(ナント種苗)」や「まろあじ(サカタのタネ)」、「モスカータ(サカタのタネ)」、「クレマズッカ(トキタ種苗)」などの品種が販売されています。
  栽培のポイント

  「バターナッツかぼちゃ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

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温暖地

種まき

植えつけ

収穫

気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 05/上〜06/上   08/下〜10/上  
寒冷地 04/中〜05/下   08/中〜09/下  
温暖地 04/上〜05/下   07/下〜09/下  
暖 地 03/下〜05/中   07/中〜09/中  

ご注意

  発芽温度は15〜40℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


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発芽適温

20-25

生育適温

20-25

栽培のポイント

  果菜類のなかでは、低温にも高温にも耐え、育てやすい野菜です。ただ多湿地では疫病が発生することがあるので、水はけをよくすることが大切です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-6.8

栽培のポイント

  中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


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作付け間隔

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栽培のポイント

  ウリ科ではめずらしく連作障害のでにくい野菜です。それでも念のため、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないほうが無難です。
  栽培のステップ

  「バターナッツかぼちゃ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) タネを一晩水に漬けておきます。育苗箱に条間10センチ、株間2センチほどの間隔で条まきします。覆土は1センチくらいです。3〜3.5号ポットに直接、1〜2粒ずつ蒔いてもかまいません。

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(2) 本葉が1枚のころ、3.5〜4号ポットに移植します。寒さには比較的強いですが、早い時期にはビニールトンネルなどで保温してください。

(3) 本葉が4〜5枚になるまで育苗します。

畑の準備

(1) 強い酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕します。

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(2) 畝の真ん中に20〜30センチほどの溝を掘るか、全面に1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と100gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。そのあと幅90センチ、高さ10センチとほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 遅霜の心配がなくなり、本葉が4〜5枚くらいに育ったころに植えつけます。

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(2) 畝に、株間60〜80センチの間隔で植え穴を掘り、根を傷めないように注意して植えつけます。10号深鉢には1株、65センチの深プランターに2株を植えることができます。

(3) 生育初期の保温と害虫防除のため、必要に応じてビニールのホットキャップやあんどんで被います。

整枝・追肥

(1) 親蔓1本と子蔓1本を伸ばして、ほかの子蔓は摘み取ります。蔓の整枝をせず、そのまま放任にしても栽培できます。

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(2) それぞれの蔓は、畝の両側に伸ばします。蔓の下に、マルチングや敷きわらをします。

(3) 立体栽培にするときは、蔓を1〜2本ずつ、ネットに誘引します。

(4) 蔓の長さが50〜60センチになったころ、必要に応じて追肥として有機配合肥料などを施します。窒素分が多いと「つるぼけ」を起こすので注意が必要です。

収穫

(1) ふつう開花後40〜45日たち、皮にツヤがなくなって濃いベージュ色に変わったころ、長さ20〜30センチ、重さ500グラム〜1キログラムになった果実を収穫します。

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(2) 収穫が遅れると、果実が大きくなりすぎ、味が落ちたり、株に負担が掛かってしまうので注意が必要です。
  おもな病害虫

  「バターナッツかぼちゃ」には比較的病害虫が少ないですが、アブラムシ類やウリハムシなどの害虫、うどんこ病などの病気が発生します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん