おおみのが (大蓑蛾) [Index] [Back]

Eumeta japonica

Eumeta japonica

わが国の本州から四国・九州それに南西諸島に分布しています。東南アジア一帯に生息する種と同一として考えられることもあります。わが国のなかで最も大きな種類の「みのむし(蓑虫)」です。その名前は、幼虫の作る巣が、藁で作った雨具「蓑」に形が似ているため。枯れ枝のなかで蓑が目立つのは冬。越冬後は4月から6月にかけて蛹化し、6月から8月にかけて羽化します。餌となる樹木は、「さくら」や「かきのし」、「いちじく」、「まさき」などです。近ごろあまり見かけなくなったのは、外来種であるオオミノガヤドリバエが寄生して、個体数が減少しているからとのこと。 
ミノガ科ユーメタ属の昆虫類で、学名は Eumeta japonica (syn. Eumeta variegata)。英名は Larger bagworm、Giant bagworm。 
福島市飯坂町湯野にて、2024年01月11日撮影。 

Shu Suehiro
shu@botanic.jp