ざくろ (石榴)

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

Punica granatum

地中海の東部から北西インドが原産です。わが国へは、古い時代に
中国から渡来しました。日本では食用というより、観賞用に栽培され
ています。多くの園芸品種があり、八重咲きの「はなざくろ」には果
実がなりません。シェークスピアの「ロミオとジュリエット」にも登場す
る「ざくろ」の樹。"It was the nightingale, and not the lark, That pierc'd the
fearful hollow of thine ear; Nightly she sings on yon pomegranate tree:
Believe me, love, it was the nightingale."
収穫の女神デメテル(Demeter)には、ゼウス(Zeus)との間にペルセ
ポネ(Persephone)という美しい一人娘がいます。ある日、ペルセポネ
は野原でニンフたちと花を摘んでいて、世にも美しいスイセンを見つ
けます。スイセンは死の国との境に咲く花です。ペルセポネはそれを
忘れて思わず手折ってしまいます。次の瞬間、大きな口を開けた大
地から、光り輝く黄金の馬車が勢い良く飛び出し、それに乗っていた
冥界の王ハデス(Hades)がペルセポネをさらってしまいます。デメテ
ルは嘆き悲しみ、神殿に奥深く篭ってしまいます。収穫の神が隠れて
しまったのですから、世界中の草木は枯れてしまいます。こうして、冬
が生まれました。さすがのゼウスも困り、ハデスに「ペルセポネをデメ
テルに返すように」と命じます。避けられないと知ったハデスは一計を
案じ、ペルセポネにザクロの実を食べさせます。冥界のものを食べ
た者は冥界から出られないということを知らず、ペルセポネは4粒食
べてしまいます。その結果、ペルセポネがハデスの妻となり、冥界の
女王となるのは避けられなくなってしまいますが、冥界で過ごすのは
食べたざくろの実の数、つまり4か月でいいということになりました。
娘と離れて暮らす4か月間、デメテルは悲しみにくれて冬が訪れま
す。しかし、愛しい娘が帰ってきたときには喜びで春が来ます。こうし
て冬のあとには春がくるようになりました。
(Essay by Yumi Gunji)
ザクロ科ザクロ属の落葉小高木で、学名は Punica granatum。
英名は Pomegranate。
Pomegranate belongs to the Punicaceae (the Pomegranate family). It is a
semi-tall deciduous tree that is native to the eastern Mediterranean through
north-west India. Pomegranate was introduced into Japan via China in
ancient days. This tree is planting mainly for ornamental in Japan. There are
many cultivars, and double pomegranate is sterile.
[上・中1〜3] スペイン・バレンシア県プソルにて、
2011年05月14日撮影。(photo by Yumi Gunji)
[下] 同上にて、2011年09月06日撮影。(photo by Yumi Gunji)
[中4] 大阪府交野市「大阪市大付属植物園」にて、
2006年06月21日撮影。
[中5] 京都府精華町「京都フラワーセンター」にて、
2005年06月10日撮影。
[中6] 長野県小諸市古城区にて、2006年07月09日撮影。
[中7] アメリカ・テキサス州「フォートワース植物園」にて、
2006年04月29日撮影。(photo by Jon Suehiro)
[中8] オーストラリア・シドニー市チェリーブルックにて、
2006年02月22日撮影。(photo by Yumi Gunji)
[中9] 同上にて、2007年02月03日撮影。(photo by Yumi Gunji)
[中10] 京都府宇治市「宇治市植物公園」にて、
2004年09月04日撮影。

Shu Suehiro
shu@botanic.jp